厳しい教えや苦労をあたえる?                        論語から学ぶ、大切な人への接し方

かわいいわが子や後輩はおりますか?

ついつい自分のかわいい子供や後輩の言う事をなんでもハイハイと聞いていたりしていませんか?     そんなに甘やかしていると将来、痛い目にあってしまいますよ。

今回は将来痛い目にあわないために『大切な人への接し方』について話をしていきましょう。

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 大切な人への接し方とは 

チャーシューの切り方が上達しない新人と指導する師匠の写真

 

論語で有名な孔子はこう言っております。

「子曰く、これを愛しては能く労するなからんや、忠にして、能くおしうるなからんや。」

・・・なんて言ってんの?

わかりやすく言うと・・・

「孔子曰く、その人のことを愛し大切に思うのであれば、その人を立派にするために苦労をさせなくてはならない。その人のことを本当に考えてあげるのなら、これをうまく教え導いてあげなければならない」

ということです。

これね、もうホントにそうだと思います。                                しかし、分かっていてもなかなかできなかったり、やっていてもうまくいかなかったりします。

そあたりをもう少し詳しく見ていきましょう。

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 かわいいわが子や後輩を、本当に大事に育てるには 

年上の部下を励ます会社員の写真

 

基本的なこととしては、厳しく教え、苦労をさせなければなりません。愛するがゆえに、心を鬼にして試練に耐えさせ、自らの力で乗り越えさせることが必要です。特にわが子には厳しさが必要です。甘やかすだけでは1人立ちできないまま育っていくことになるでしょう。

難しいのは、友人や仲間、後輩へのアドバイスの仕方や接し方です。相手を、聞く耳を持っている状態にしてから、アドバイスをしないと効果がないです。

人へのアドバイスの仕方というのは、本当に難しいものがあります。アドバイスする方に気くばりが足りないと、相手からすると、ただ自分の優越感から言ってくるだけじゃないかと思えるからです。そして、アドバイスされる方には、発憤する気持ちがないと、結局はうまくいかないです。この加減が難しいところなんです。

ポイントは相手を聞く耳状態にし、いかに気持ちを乗せるかですね。やり方の例としては、相手の最も弱い言葉(殺し文句とでもいいましょうか)などを用いて相手を誘い込むことです。そのためには普段からコミュニケーションをとり相手の性格を知っておくことが重要なんです。

 

孔子は別のところで次のように述べています。

「子貢、友を問う。子曰く、忠告して善くこれを導く。可かざれば則ち止む。自ら辱めらるるなかれ。」

・・・よくわからん。

わかりやすく言うと・・・

「子貢が友人とのつき合い方をたずねた。孔子曰く、相手のためにまごころを尽くしてその過ちを告げて、よい方向にみちびいてあげるようにする。しかし、相手が聞こうとしないときには、あきらめて見守るようにする。あまりしつこくやると、かえってうらまれ自分の恥辱を招くことにもなりかねない」

たしかにこちらが本当にどんなに相手のためを思い、アレやコレやと良い方向に導こうとしても、相手がいっこうに聞こうとしないときもありますよね。だって相手も人間ですからそんないつも簡単にはいかないものです。そんなときは無理に押しきろうとせず、引いて待ってみるのもいいかもしれませんね。

友達のアドバイスを、感謝し合えるくらいの友人づき合いは理想です。ここまでの真の友人関係を、つくりあげるのは大変なことである。だから、それまでは、まごころをもってつき合い、そのうちに少なくてもよいから本当のよい友人を見出していけばいいのです。あまり無理することなく、心配しすぎることなくやろう、というのが孔子の考え方のようです。

何事も無理しすぎたり、過度な心配しすぎるとあまり良い結果になったことってないですね。        孔子の考え方に賛同いたします。