
⬆⬆japan-forward.comより
人魚のミイラ・・・
人魚のミイラと聞いてイメージが湧く人も多いのではないでしょうか?
たまにTVや雑誌等でやっていたアレです。
そう!あの人魚です。
・・・いやいや、ちがうちがう。
こんな美しい人魚ではございません!
今回はそんな謎多き人魚のミイラについて確認していきましょう。
こうゆう伝説やミステリー系嫌いじゃないです。 ワクワク❤ドキドキ❤
定説を覆す大発見?
倉敷芸術科学大学による科学的・民俗学的に解き明かそうというプロジェクト開始から約1年ほど経過しました。この1年、最先端装置による検査も行われ、ついにその解析結果が明らかになったようです!
otekomachi.yomiuri.co.jpより
この人魚のミイラは、岡山県浅口市鴨方町にある天台宗の寺院、圓珠院に保管されています。
長年、大切に所蔵されてきた人魚のミイラは江戸時代の元文年間のものと伝えられています。ミイラの体長は約30cmで上半身は人のようにも見え、下半身にはウロコがあります。
古文書には「土佐の沖で漁師の網に引っかかった」と記してあります。(土佐=現在の高知県)
www.gizmodo.jpより
頭部を含む肩から上がほ乳類で、見た目はサルのようですが、歯はほ乳類の歯とは似ていないとのこと。
円錐形の歯で、ちょっと内側に曲がっているのが特徴。円錐形の同じ形の歯がずっと並んでおり、虫類や肉食性の魚類がこういう歯を持っているのだそうです。
なにやら「生物学の定説」を覆すような形状で、さらに腕や肩にもウロコが隠れているのだとか。
定説を覆す程のもの凄い発見だったのでしょうか・・・
www.zaikei.co.jpより
科学的に解き明かす
胴体部分と上半身部分ではウロコの形状が異なり、画像では青色の胴体部分のウロコが丸みを帯びているのに対し、黄色い腕部分のウロコは『まきびし状』になっている。
www.sanyonews.jpより
ちなみに【まきびし】とは⬇
【撒菱(まきびし)は、忍者が使う道具のひとつ。逃げる途中にばら撒き、追手に怪我を負わせる。また、それを踏まないようにするために追手の速度を落とさせる効果がある】
www.ninja-museum.comより
話がそれました・・・
一般的な魚ではまず有り得ないような形態で、非常に特殊だそうです。
最新鋭の装置により、次々と秘密が明らかになっていきます。
www.gizmodo.jpより
結果発表~!
2023年1月26日、プロジェクト開始から1年が経過したころ、プロジェクトチームが調査結果を伝える為、人魚のミイラを所蔵する圓珠院に訪れました。
以下、大まかな調査結果⬇⬇
①土や砂のようなものと木炭を膠(にかわ)のようなもので溶いて表面に塗り、表皮の接続部分を見えないようにしている。
②CT解析結果を見ると、背中のあたりに継ぎ目のような部分が確認できる。
③魚体部のは、おそらくニベ(魚類)の仲間。ニベ科だとニベ、コイチ、シログチ等。オオニベは瀬戸内海ではあまり見られないが、高知沖では見られる。
④上半身のまきびし状のウロコはフグの皮。
⑤頭部は複数枚のフグの皮を継ぎあわせ、上手く処理されており、表面を見ただけではどこで皮が継ぎ合わされているのかほぼ分からない。
⑥ミイラの断面データを見ると、中には綿や布、紙が詰められている。また、白く濃い部分は密度が高い。これは骨や歯など、生き物由来のものだけでなく、石膏や漆喰、粘土のようなものでもある。
⑦はく離したウロコで放射性年代測定をした結果、1800年代後半に作られた可能性が高い。ミイラ作製時に、保存のための薬品などは特に使われていない。
何のために作られた?
いや~、様々なことが判明しましたね。
なんとメチャクチャ精巧に作られたものだったんですね!
正直、人魚が実在していてほしかったなーとは思っていました。
しかし、一体何のために作られたのでしょうか?
信仰?魔除け?はたまた呪い?
それについて圓珠院の住職はこう言っています。⬇⬇
「『仏様が木を彫って作られたものに魂が宿っている』のと同様のことかなと思います。これからも守っていき、また信仰のひとつの対象でもありますので、保存のもと供養してあげたいと思う」
www.asahi.comより
なるほど、信仰の対象というのが分かりやすいところですね。
外見は正直怖くて良いイメージを持っていませんでしたが、大丈夫そうかな。
岡山県に行った際は、圓珠院に立ち寄ってみようかなと思います。